横浜ケーブルビジョン(YCV)は2010年7月22日、総務省からの「地上アナログ放送終了後の視聴環境確保」の要請に対して、暫定的なデジアナ変換を導入することなく、デジタルチューナーを提供する方法で対応することを決定したと発表した。

 YCVは今回の決定の理由として、四つを挙げている。「YCVサービス提供エリア(横浜市旭区、泉区、保土ケ谷区および西区の一部)におけるデジタルテレビの世帯普及率は85%超と順調であり、今後1年間でその比率はさらに上昇すると思われる」「3Dテレビの販売やハイビジョン映像の普及により、より快適なデジタル映像を楽しみたい人が増えている」「アナログテレビ保有世帯の意向調査では、今後も継続使用の要望を持つ人の割合は25%前後である」「デジアナ変換も暫定的対応(2015年3月末まで)であり、最終的にはデジタル受信機への切り替えあるいはデジタルチューナーの提供などの手段をとらざるを得ない」としている。

 デジタルチューナーの提供については、「お客様が利用しやすい料金設定など、諸条件を整理しつつ対応を図っていく」(YCV)という。