島根県は2010年7月21日、県内県内IT企業の研究開発を支援する「IT産業 新技術研究開発助成金」の採択事業を発表した。オープンソースソフトウエア(OSS)関連研究開発として「Rubyによる大量帳票印刷」など6件を採択した。
「IT産業 新技術研究開発助成金」は、島根県が県内IT産業の競争力強化を図るため創設した支援制度。研究開発費用の2分の1、最大500万円を助成する。島根県ではOSSであるRubyを軸とした県内IT産業の競争力強化に取り組んでおり、OSSに関する研究開発を同制度の中心に据えている。
採択した事業は以下のとおり。
■オープンソース・ソフトウェアの高度化に資する技術研究開発事業
・テクノプロジェクト
高圧縮高セキュリティ確保による低負荷で安全な情報通信及び大容量データの保管技術の確立
・和幸情報システム
Ruby on Railsで提供される入力部品の入力機能を支援する部品の開発
・マツケイ
Rubyと帳票エディタによる大量帳票印刷への挑戦
・ルーツ
マーカーレスAR(拡張現実)技術のオープン化事業
・いずもトータルネット
PHPからRubyへの変換ツールの高度変換対応に関する研究開発
・アイナス
タッチパネルアプリケーションの、Rubyによる開発を支援するためのフレームワーク研究開発
■情報通信技術の全般に関する技術研究開発事業
・プロビズモ
地域分散型ソフトウェア開発プロジェクト見える化に関する研究開発
◎関連リンク
◆IT産業新技術研究開発助成金(しまね産業振興財団)