インドのTata Consultancy Services(TCS)は現地時間2010年7月15日、2011会計年度第1四半期(2010年4~6月)の決算を発表した。米国会計原則(GAAP)ベースの売上高は17億9400万ドルで前年同期比21.2%増加した。税引き後利益は4億300万ドルで同29.3%増加し、1株当たり利益は0.21ドルとなった。営業利益は4億8700万ドルで同32.5%増加した。

 当期に獲得した新規顧客は36社。当期における従業員の純増は3271人で合計従業員数は16万3700人となった。同社グローバル人事責任者兼副社長のAjoy Mukherjee氏は、2011会計年度の採用目標を従来より1万人拡大し、4万人とすることを明らかにした。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると、同社は当期に国内従業員の報酬を平均10%引き上げた。第2四半期(7~9月)にさらなる昇給を実施する可能性があり、7月中に一部社員の昇格も予定しているという。これに対し、競合会社のインドInfosys Technologiesが7月13日に行った決算報告は、売上高は増加したものの、為替の変動と給与増加の影響によりルピーベースで減益となった。

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