写真 3D生中継を鑑賞する高田氏(左)と徳永氏(中央)、鬼武氏
写真 3D生中継を鑑賞する高田氏(左)と徳永氏(中央)、鬼武氏
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 スカパーJSATは2010年7月13日、Jリーグの3D生中継を7月24日に開始すると発表した。2010年シーズンは、「浦和レッズ」対「サンフレッチェ広島」を皮切りに、シーズン終了までに合計18試合の3D生中継を予定する。

 3D生中継は、東経124・128度CS放送「スカパー!」の3D専門チャンネル「スカチャン3D169」で放送する。「Jリーグの3D生中継は、これまで度重なるテストを重ねてきたスカパー!だからできる試み」(スカパーJSAT)としている。スカパー!の3D生中継を視聴するためには、3D対応テレビと3Dメガネ、スカパー!HD対応アンテナ、スカパー!対応アンテナが必要になる。

 スカパーJSATと日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は7月13日に記者会見を開催した。スカパーJSATの代表取締役副社長である高田真治氏は、「3Dの放送は2Dの放送に比べて技術的にも絵作りの面でも違う。体への影響も考慮しなければならないので、2009年の秋以来、準備を進めてきた」とこれまでの経緯を述べたうえで、「新しい形でのJリーグ中継に挑戦したい」と意欲を示した。

 Jリーグのチェアマンである鬼武健二氏は、「今回、スタジアムの熱狂を3Dで放映してもらうことで、お茶の間のみなさんにリアルな試合を楽しんでもらえるというありがたい状況をつくってもらえる」とスカパーJSATの3D生中継を歓迎した。会見の途中からは、FC東京の徳永悠平選手も加わり、3人でJリーグの3Dの映像を観戦する一幕があった(写真)。

 会見の後半では報道陣との質疑応答と、フォトセッションが行われた。来シーズン(2011年シーズン)の3D生中継の本数については、「我々は3D番組の制作を始めたばかりで、スタジアムによっては3D生中継ができるところとできないところがある。まずは今シーズン、18試合を中継したうえで、今シーズンと同等以上の中継ができるようにしたい」(スカパーJSAT 放送事業本部 編成部 部長代行の川上知宏氏)とした。3D生中継で使うテレビカメラについては、「原則として4台のカメラを使う。1台をメインスタンドの中段に設置して、試合の全体を追う。残りの3台はピッチに近い位置に置く」(川上氏)という。

 Jリーグ以外の3D生中継の可能性については、「臨場感のある映像が向いていると思っている。まずはスポーツや音楽の中継を増やしていくことになるのではないか。色々なジャンルの中継を増やしていきたい」(川上氏)と述べた。現在、1チャンネルの3D放送チャンネルを増やす可能性については、「今後の3D生中継の結果次第で増えることは考えられる」と今後に含みを残した。

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