米Microsoftは米国時間2010年7月12日、次期CRM(顧客関係管理)製品「Microsoft Dynamics CRM 2011」(開発コード名「Dynamics CRM 5」)のリリースについて発表した。今年9月にベータ版を一般公開する。まずオンラインCRMサービス「Microsoft Dynamics CRM Online」で提供を開始する。

 Dynamics CRM 2011は、「Outlook」との統合を高めたほか、パーソナライゼーション機能も強化した。独立系ソフトウエアベンダー(ISV)、システムインテグレータ(SI)、付加価値再販業者(VAR)などは、カスタム機能や拡張機能を構築し、パッケージ化して顧客に提供することが可能。

 9月のリリースに合わせて、オンラインマーケットプレイス「Microsoft Dynamics Marketplace」も立ち上げる。顧客はMicrosoftおよびパートナー企業のアプリケーションから目的に合ったソリューションを探し出し、導入できる。Dynamics CRM 2011と連携し、Dynamics CRM製品内からアプリケーションを直接検索できる。

 また同社は、Microsoft Dynamics CRM Onlineの提供拡大を発表した。対象地域を合計32市場としていたが、これにオーストラリア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、チリ、キプロス、ペルー、トリニダード・トバゴを追加する。年内に合計40市場、41言語での提供を目指す。

[発表資料へ]