米Microsoftは米国時間2010年7月12日、「Windows 7」と「Windows Server 2008 R2」用サービスパック「Service Pack 1(SP1)」のそれぞれのベータ版をリリースした。対応言語は英語/フランス語/ドイツ語/日本語/スペイン語。

 Microsoftは、SP1でWindows 7/Windows Server 2008 R2の仮想化機能を強化し、仮想化デスクトップインフラ(VDI)やクラウドコンピューティングの利用促進につなげたい考え。これまでにリリースした各種アップデートも累積提供する。Windows 7用にはユーザー向けの大きな新機能は追加しない。

 具体的には、Windows Server 2008 R2用SP1ベータ版で新機能「Dynamic Memory」と「RemoteFX」を提供する。Dynamic Memoryは、仮想化プラットフォーム「Hyper-V」に欠けていた機能。物理メモリーを集中管理し、サーバー上の仮想マシンに割り当てるメモリー量を動的に変えられる。RemoteFXは、仮想化デスクトップ/アプリケーションで3次元(3D)グラフィックスやマルチメディアコンテンツを利用可能とする技術。Windows 7はSP1でリモートデスクトップクライアントをアップデートしてRemoteFXに対応させる予定(関連記事:Windows 7/Windows Server 2008 R2用SP1は7月中にベータ公開)。

 なお、SP1ベータ版は評価用のバージョンである。Microsoftは一般ユーザーの利用に適さないとしており、サポートなどは行わない。

[SP1ベータ版の紹介ページ]