秋葉原電気街振興会とマイクロソフトは2010年7月10日と11日、秋葉原で小中学生を対象としたパソコン組み立て教室を開催。2日間で4回開かれた教室に、あわせて約100人の子供が参加した。11日の午後の回には約20組の親子連れが参加し、パーツからパソコンを自作する作業を体験した(写真1)。

写真1●ベルサール秋葉原で開催された「小学生、中学生向けパソコン手作り体験教室 in AKIBAX 2010」
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 この教室は、秋葉原電気街振興会が主催するイベント「AKIBAX 2010」のプログラムの1つとして企画されたもの。自作パソコンに詳しいフリーライターの清水理史氏が講師を務めた。マイクロソフトは共催企業として、アシスタントインストラクターを派遣し、組み立て作業に必要な工具や手袋、テキストなどを提供した。

 パソコンの構造や各パーツの役割について清水氏から説明を受けたあと、さっそく組み立て作業が始まった。まず、マザーボードにCPU、CPUクーラー、メモリーを取り付ける。「カチッと音がするまで差し込んで」、「基盤の裏にパーツの足が出ているかどうか確認して」など清水氏の指導に従って、子供たちは丁寧に仕上げていた(写真2)。

写真2●マザーボードにCPUを取り付ける
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 デスクトップ型のきょう体にマザーボードと電源ユニットを取り付け、HDDと光学ドライブを組み込んで完成となる。きょう体のコネクタとマザーボードの接続に苦戦する子供が多く、この工程では、親子できょう体をのぞき込み作業する姿が教室のあちらこちらで見られた(写真3)。組み上がったパソコンに電源を投入し、電源ランプを確認したところで作業は終了となる。今回の教室では、参加したすべての子供のパソコンに、青い電源ランプが灯った。

写真3●親子できょう体にマザーボードを取り付ける
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 この回の最年少参加者だった小学1年生の男子児童は「とても楽しかった。もう一回、家でもパソコンを組み立ててみたい。今度は、もう少し小さいケースを使って作りたい」と笑顔を見せた。今回の教室は体験のみで、パーツなどを持ち帰ることはできない。一緒に参加した父親は、「早速パーツを購入して、家でも一緒にパソコンを作ろう」と息子に約束していた。