図 WARNERTVの特徴
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写真 J:COMの中谷氏(左)とワーナー エンターテイメント ジャパンのIreton氏
写真 J:COMの中谷氏(左)とワーナー エンターテイメント ジャパンのIreton氏
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 ジュピターテレコム(J:COM)と、ワーナー エンターテイメント ジャパンの一部門であるワーナー・ブラザース テレビジョンは2010年7月7日、J:COM TV デジタルの基本パッケージでオンデマンド型チャンネル「WARNERTV」の提供を7月15日に開始すると発表した。WARNERTVでは、ワーナー・ブラザースの人気テレビシリーズをVOD(ビデオ・オン・デマンド)形式で提供する。

 J:COM TV デジタル(月額5229円)の加入者であれば、追加料金なしで「WARNERTV」を利用できる。J:COM TV デジタルコンパクト(月額4389円)の加入者は、月額1050円の追加料金が必要になる。これらに加えて2社は、地デジ・BS再送信サービスとWARNERTVを組み合わせたパッケージ「J:COM TV My style セレクト」(月額4980円)の提供を7月15日に開始する。

 日本未放送の最新海外ドラマを含むワーナー・ブラザースのテレビドラマシリーズを幅広く配信する。サスペンスドラマ「イレブンスアワー」(仮題)や、ロサンゼルスを舞台に描いたヒューマン・クライム・ストーリー「サウスランド」(仮題)など、日本で初登場となるタイトルを「J:COM独占で続々と配信する予定」(J:COMとワーナー・ブラザース テレビジョン)という。テレビドラマは各シーズンで前半と後半を分けて配信する。2010年7月は50話以上、8月以降は毎月100話以上を配信する。年間1000話以上の配信を予定する(図)。コンテンツは見放題で視聴できる。テレビドラマシリーズのみのVODサービスは「日本初の展開」(J:COMとワーナー・ブラザース テレビジョン)という。

 2社は7月7日に記者会見を開催し、J:COM 上席執行役員の中谷博之氏とワーナー エンターテイメント ジャパン 代表取締役社長のWilliam Ireton氏が、WARNERTVの詳細などを説明した(写真)。中谷氏は、「加入者の視聴習慣がリアルタイムからオンデマンドに変化してきた」と、オンデマンド型チャンネルを立ち上げた背景について説明した。Ireton氏は、「同じプラットフォーム上のリニアのチャンネルやVODサービスと共存できる新しいサービスとして展開して、お客様の作品視聴の最大化を目指す」と意欲を見せた。

 中谷氏などは説明終了後、記者からの質問に答えた。WARNERTVに続くオンデマンド型チャンネルの立ち上げについては、「今後、どんどん拡大していきたい。エンターテインメント系はリニアの放送チャンネルに加えてオンデマンドのサービスをセットにしたい」として、エンターテインメント系チャンネルを運営する番組供給事業者との条件が合えば、順次提供していく意向を示した。今後もJ:COMが独占する形でコンテンツがWARNERTVで提供されるかどうかについては、「年に何本かはJ:COM独占の形でコンテンツを提供してもらいたいと思っている。今後についてはWARNERTVを見て確認してもらいたい」(中谷氏)と述べた。

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