マイクロソフトは2010年7月6日、国内ではベータ版(開発中の評価版)として提供されている検索サイト「Bing(ビング)」が、7月13日に正式版に移行すると発表した。
Bingは、「Live Search」に代わる検索エンジンとして、2009年5月に発表された。「ユーザーの意志決定を支援する」検索エンジンであることを掲げ、単に検索結果を羅列するのではなく、ユーザーの目的に合わせて情報を整理し、実際のアクションまで導くことを目指している。例えばオンラインで買い物をするとき、どのような商品があるのか、商品の特徴は何か、商品に対するユーザーの評価はどうか、価格の安い店はどこか、といった情報を整理して、最終的な購入に至るまでのプロセスを、迅速かつ適切な情報を基に行えるようにする。
具体的には、検索結果をカテゴリー別に分類したり、ユーザーが求めていると思われる最適な検索結果を「ベストマッチ」として冒頭に表示したりする。検索結果として表示されるWebページをいちいち開くことなく、マウスポインターを合わせるだけで内容の概略をポップアップ表示する「ホバープレビュー」機能なども搭載。米国では2009年6月に正式版が公開された。
ただし国内では、発表から約1年にわたってベータ版としての提供を継続。2010年5月19日にショッピング情報検索サイト「Bing ショッピング」のベータ版を開設するなど、徐々に機能を追加する形を採ってきた。上記のベストマッチやホバープレビューの機能も現時点で既に実装済み。こうしたベータ版での評価をようやく終えて、7月13日に正式版へと移行する。