デモでは室内で40Mbps以上の通信速度が出る様子を示した
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通信デモに使用した試験用端末
通信デモに使用した試験用端末
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 イー・モバイルは2010年7月6日、最大42Mbpsの無線通信サービスを開始すると発表した。2010年10月の開始を予定する。周波数帯を従来の2倍に拡大して高速化する「DC-HSDPA」方式を使う。NTTドコモが次世代の通信方式LTEのサービスを2010年12月に開始する方針を示していることから、それよりも早期に高速サービスを展開することで対抗する。

 発表会場では、室内における通信テストで40Mbps以上の速度が出ている様子を示した(図)。通信速度の受信最大42Mbpsは、現状で提供している「HSPA+」方式の受信最大21Mbpsの2倍に当たる。従来方式では、送信に1チャンネル、受信に1チャンネルを利用するが、DC-HSDPA方式では受信を2チャンネルにすることで高速化する。

 周波数帯域は、現状の通信サービスで利用している1854.9M~1859.9MHzに加え、総務省から2009年6月に認定を受けた1849.9M~1854.9MHzの合計10MHz幅を使う。

 現状では、サービス名称、料金プラン、対応端末、サービス開始日は未定。サービス提供エリアについては「都市圏から開始し、1年で人口の60~70%をカバーする予定」(阿部 基成取締役副社長)という。