サポートが終了した場合の問題と対策例(FFRの発表スライドから引用)
サポートが終了した場合の問題と対策例(FFRの発表スライドから引用)
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 セキュリティ企業のフォティーンフォティ技術研究所(FFR)とソフォスは2010年7月5日、両社が提供するWindows 2000用セキュリティ対策製品を、2012年7月までサポートすることを明らかにした。2010年9月30日まではキャンペーン価格として、該当製品を定価の2割引で提供する。

 Windows 2000 Professional/Serverのサポートは2010年7月13日(米国時間)に終了する。これ以降は、たとえ脆弱(ぜいじゃく)性が見つかっても、マイクロソフトはセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を提供しない。また、ウイルス対策ソフトメーカーなどは、Windows 2000のサポートを順次終了する可能性が高い(図)。

 このためWindows 2000のユーザーは、別のOSへの移行が急務。とはいえ企業ユーザーの中には、予算や作業期間の確保が難しいなどの理由で、「すぐには移行できないところが少なくない」(FFR営業企画部長の奥天陽司氏)。

 そこで両社は、サポート終了から移行が完了するまでの期間、Windows 2000のセキュリティを保護する製品の提供に力を入れている。FFRが提供するのは、脆弱性を悪用する攻撃を防ぐソフト「yarai脆弱性攻撃防御機能 for Windows 2000」。同ソフトを利用すれば、修正パッチを適用できないWindows 2000マシンでも、脆弱性を悪用する攻撃を防げるという。同社では、同製品を2012年12月31日までサポートすることを明らかにしている。

 ソフォスが提供するのは、Windows 2000にも対応したサーバーおよびクライアント用ウイルス対策ソフト「Anti-Virus Server」「Endpoint Security and Control」「Endpoint Security and Data Protection」。Windows 2000のサポート期間を明言していることが特徴。これらの製品では、2012年7月31日までWindows 2000をサポートすることを約束している。他社でも、Windows 2000用のウイルス対策ソフトを提供し続ける可能性があるが、サポート期間を明言しているメーカーは今のところほとんどない。

 両社では、2010年9月30日まで「Windows 2000延命支援キャンペーン」を実施。前述の該当製品を、それぞれ2割引で提供するという。