島根県は2010年7月2日、Rubyの特徴を生かす開発手法を整備する「Rubyビジネスモデル研究実証事業」の提案募集を開始した。実際のシステム開発を通じて開発手法やツールなどを整備。作成したプログラムはオープンソースソフトウエアとして、ノウハウは報告書やマニュアルとして公開する。

 開発手法としてはは「XP(エクストリームプログラミング)やスクラムに代表されるアジャイルプロセスを期待している」(島根県)という。Rubyは開発生産性や柔軟性が高いことから、変化に柔軟に対応する開発手法であるアジャイルプロセスとの親和性が高いとされる。そのため、Rubyとアジャイル開発に詳しい永和システムマネジメントにアドバイザリを委託した。

 島根県は、Rubyの特徴を生かした開発手法を、県のIT産業振興に活用し、県内企業の競争力強化を狙う。

 実際にシステムを開発し開発手法を整備する企業またはコンソーシアムを7月21日まで募集する。対象企業は県内に事業所を持つ企業で、対象システムは県内で実業務に使用するシステム。予算額は1件あたり最大1000万円。

 詳細は島根県のホームページに掲載している。

[発表資料]