米Facebookは現地時間2010年7月1日、同社が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイト「Facebook」に新たなセキュリティ機能を導入すると発表した。サードバーティーのアプリケーションやWebサイトがFacebookユーザーの情報にアクセスする際に許可を得る、オプトインの仕組みを構築する。

 新しい仕組みでは、ユーザーがFacebookと連携する外部サイトなどにFacebookアカウントでログインすると、そのWebサイトはユーザーが公開しているプロフィール情報にしかアクセスできなくなる。非公開の情報にアクセスする場合はユーザーに対して明確に許可を求めなければならない。

 例えば、グリーティング・カード・サイトの「JibJab」は、ユーザーの写真や友達の誕生日といったデータをもとに、カスタムなグリーティングカードを作成する。この場合、JibJabがFacebookユーザーの基本情報や、写真と動画、友達の情報にアクセスすることを明示し、許可を求めるダイアログを表示する。

 Facebookは2010年5月26日に、新たなプライバシー設定の実装を開始した。Facebook内での個人情報の共有範囲をより簡単に設定できるようにしたほか、サードパーティーからのアクセスを完全に拒否する機能なども設けている(関連記事:Facebook、新たなプライバシー設定を実装開始)。

 しかし、米電子フロンティア財団(EFF)やアメリカ自由人権協会(ACLU)ノースカロライナ支部を含む消費者保護団体などは、Facebookの対策は不十分だとして、外部サービスとのユーザー情報共有はオプトイン方式にするなどの措置を求めていた(関連記事:「Facebookの新プライバシー設定は不十分」、EFFなどがいっそうの強化を要請)。

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