MIRACLE VISUAL STATION DS302を持つミラクル・リナックス 代表取締役社長 児玉崇氏。背後左は2210H、背後右は0810
MIRACLE VISUAL STATION DS302を持つミラクル・リナックス 代表取締役社長 児玉崇氏。背後左は2210H、背後右は0810
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 ミラクル・リナックスは2010年7月10日、デジタルサイネージ専用セットトップボックス(STB)「MIRACLE VISUAL STATION」を発売する。フルHD(1080P)動画再生に対応しながら、安価なAtomプロセッサを採用して価格を抑えたモデルなどを用意した。

 発売するのは、4種類・5モデル。いずれもミラクル・リナックスが開発するLinuxディストリビューション「Embeded MIRACLE」を採用している。最も安価なモデル「120A」は7万9800円で、Atom Zシリーズを採用した「DS302」は8万2000円。これらのモデルについて同社では「他社の同等製品に比べ3分の1の価格」(取締役副社長 執行役員 Embedded System開発本部 本部長 伊東達雄氏)と主張している。Core2 Duo を搭載した「163」は13万5000円。ディスプレイ一体型の「0810」(8.9インチ)は11万8000円、「2210H」(21.6インチ)は14万2000円。

 またデジタルサイネージへのコンテンツ作成・配信サービス「デジサイン」を手がけるサイバーステーションと提携。「MIRACLE VISUAL STATION」でデジサインを利用できるようにする。デジサインではパソコンで作成した広告を配信できるほか、天気予報やニュースなどのコンテンツを利用できる。デジサインはNTTグループのデジタルサイネージである「ひかりサイネージ」にも採用されている。

 ミラクル・リナックスでは「MIRACLE VISUAL STATION」を中国など海外に向けても販売していく。「エンベデット・クラウドプラットフォーム・ベンダーを目指す」(代表取締役社長 児玉崇氏)としており、ネットワーク連携する組み込みシステムに注力していく方針という。