オープンソース団体Apache Software Foundation(ASF)は米国時間2010年6月29日、Java Webサーバーの最新版「Apache Tomcat 7.0」(ベータ)を公開した。オープンソースソフトウエアライセンスApache Software License v2.0を適用し、Webサイトで無償ダウンロード提供している。

 Tomcatは、Java ServletやJavaServer Pages(JSP)などで作ったWebアプリケーションを動かすための環境。最新版は、Java Servlet 3.0およびJSP 2.2、Expression Language(EL)2.2といったJava関連の最新仕様に完全対応したという(関連記事:Tomcat)。またメモリーリークの検出/防止機能を改良し、アプリケーション用URLでディレクトリのエイリアス(別名)を利用できるようにした。既知のバグはすべて修正済みとしている。

 ASFは今後も旧版「5.5.x」「6.0.x」を継続してサポートする。ただし、バグ修正やセキュリティホール対策アップデートの提供は最新版より遅れることがあるという。

 Tomcatは1999年の初リリース以来1000万回以上ダウンロードされている。

[ASF公式ブログへの投稿記事]

■変更履歴
当初、記事タイトルと本文第1段落で公開バージョンを「Apache Tomcat 7.0」とのみ記述していましたが、正しくは「Apache Tomcat 7.0」のベータ版でした。お詫びして訂正します。記事タイトルと本文は修正済みです。 [2010/6/30 13:40]