写真●MassCareRAID SED
写真●MassCareRAID SED
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 中堅システムインテグレータのティ・アイ・ディ(TID)は2010年7月1日から、自己暗号化ディスク(SED)を搭載したストレージ装置の新製品「MassCareRAID SED」の販売と出荷を開始する(写真)。TIDによればSEDの専用ストレージ装置は日本初だという。

 MassCareRAID SEDは、米シーゲイト・テクノロジーのSEDを搭載する。SEDはディスク自身がAES128bit方式で暗号化する。このため、従来の暗号化ソフトや暗号化アプライアンス装置を使った方法と比べ、性能が向上したりコストを抑えられたりするメリットがあるという。そのためMassCareRAID SEDは機密情報を格納する大規模なファイルサーバーなどの用途に向いている。

 価格はオープンだが、実売価格は12Tバイトのストレージ搭載モデルで約300万円。TIDは、初年度の売り上げを1億円と見込んでいる。