米Googleは米国時間2010年6月24日、オープンソースWebブラウザー「Google Chrome」の最新版「5.0.375.86」を公開した。Flashアプリケーション実行機能「Flash Player」を統合し、初期設定で利用可能とした。Windows/Mac OS X/Linux版を提供する。

 最新版は5件のセキュリティ修正も施した。内訳は、重要度「High」が3件、同「Medium」が2件である。今回Googleは、あるセキュリティホールの発見者に謝礼として500ドルを支払った。

 なお、米Appleは「iPad」「iPhone」「iPod touch」のWebブラウザー「Safari」をFlashに対応させていない。AppleのSteve Jobs最高経営責任者(CEO)によるFlash非対応についての公開書簡を受け、Flash開発元の米Adobe Systemsは公式ブログや新聞広告でキャンペーンを展開しAppleに対抗している(関連記事:AppleのJobs CEO、モバイル端末におけるFlash拒否の理由を公開書簡で説明Adobe、Flashのオープン性を主張するキャンペーン開始)。

 これに対しGoogleは、Flashに対応していくという差異化戦略をとっている(関連記事:GoogleとAdobe、WebブラウザChromeのFlash統合で協力)。

[Google公式ブログへの投稿記事]