米Palmは米国時間2010年6月25日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、同社株主が米Hewlett-Packard(HP)と同社の合併を承認したことを明らかにした。同日開催した株主総会で投票を行い、過半数が賛成票を投じた。

 PalmとHPは今年4月28日に、HPがPalmを買収することで最終合意したことを発表。HPがPalmの普通株を1株当たり5.70ドルで買い取る条件で、買収総額は約12億ドルにのぼる見込み(PalmHPのプレスリリース)。HPはPalmのモバイルプラットフォーム「webOS」を取得することで、急成長している収益性の高いスマートフォン市場およびモバイルネット端末市場への進出とプレゼンス強化を図る。

 今回Palm株主から承認を受けたことにより、買収手続きは7月1日に完了する見通しとなった。

 米Nielsenが実施した米国スマートフォン市場に関する調査によると、2010年第1四半期のプラットフォーム首位はカナダResearch In Motion(RIM)の「Blackberry」(市場シェアは35%)が維持し、2位に米Appleの「iPhone OS」(同28%)、3位に米Googleの「Android」(同9%)と続いた(関連記事:米国スマートフォン市場、iPhoneとAndroidのシェアが拡大傾向)。

[SECへの提出書類]