日立製作所は2010年6月24日、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型の帳票サービスである「帳票スクエア」を6月28日から提供開始すると発表した(画面)。ユーザーは帳票スクエアのサイト上で帳票を作成して、セールスフォース・ドットコムのSaaS型CRMサービス「Salesforce CRM」内から帳票を印刷できる。
帳票スクエアはあらかじめ注文書や請求書といった100種類以上の帳票を用意する。帳票は会社のロゴを入れ替えたり請求書の文言を追加したりといったカスタマイズが可能である。
明細行が複数枚にわたるような帳票は、「ヘッダーを1ページ目にのみ出力するパターンと、2枚目以降も出力するパターンで別々の帳票の種類になる」(日立製作所 先端情報システム研究開発本部 先端ビジネス開発センタの大野哲司センタ長)。また請求書の合計値や帳票の日付は自動的に入力される。
帳票スクエアを開始した理由を大野センタ長は「海外のSaaSを利用しているユーザーから上がる帳票に対する不満の声に応えた」と話す。「ケイ線や印字位置など、日本人の帳票に対する要求が高い」(同)ため、2011年3月までに帳票の種類を1000種類まで増やすという。
月額の利用料は5万2500円(税込み)から。最低料金では、50ユーザーが100種類の帳票サンプルから1000種類の帳票を作成・印刷できる。日立は2012年3月までで500契約を結びたいとしている。