誤検出の例(マカフィーの情報から引用)。古い製品でのみ発生する
誤検出の例(マカフィーの情報から引用)。古い製品でのみ発生する
[画像のクリックで拡大表示]

 マイクロソフトは2010年6月23日、Windows Updateの実行後、シャットダウン時にパソコンがフリーズしたり、ウイルス対策ソフト(セキュリティ対策ソフト)が警告メッセージを表示したりする問題が報告されていることを明らかにした。原因は、他社製ウイルス対策ソフトの誤検出。対策ソフトメーカーの一部は対処方法を公開している。

 マイクロソフトには、「Windows Updateの実行後にシャットダウンすると、セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)のインストールメッセージ画面『×個中×個のインストール』が表示されている途中で、パソコンがフリーズする」といった報告が、一部のユーザーから寄せられていた。

 Windows Updateの実行後、ウイルス対策ソフトが「不審なスクリプトが検出されました」といった警告を表示するとの報告もあったという(図)。

 いずれの場合も、古いウイルス対策ソフトの誤検出が原因。修正パッチに含まれるモジュールをウイルスだと判定し、そのモジュールの動作をブロックしてしまうために発生する。該当の修正パッチは、マイクロソフトが2010年6月9日に公開したWindowsのセキュリティ情報「[MS10-041]Microsoft.NET Frameworkの脆弱性により、改ざんが起こる」の修正パッチ。

 問題が発生することが明らかになっているのは、マカフィーの2006年度版製品と、シマンテックのNorton 2005以前の製品。マカフィーの該当製品については、既にサポートが終了しているという。いずれのメーカーの製品でも、最新版では今回の問題は発生しない。

 マカフィーやシマンテックではWebサイトで対処方法を公開。該当製品をアンインストールすることや、警告表示時にオプションを選択することなどを対処方法として挙げている。詳細については、各メーカーの情報を参照してほしい。