タッチパネル式の8.4型液晶を搭載した業務用スキャナー「imageFORMULA ScanFront 300P」。指紋認証センサーを備えるなど、セキュリティ機能が充実している
タッチパネル式の8.4型液晶を搭載した業務用スキャナー「imageFORMULA ScanFront 300P」。指紋認証センサーを備えるなど、セキュリティ機能が充実している
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 キヤノンマーケティングジャパンは2010年6月24日、ネットワークスキャナー「imageFORMULA」シリーズの新製品「ScanFront 300P」を発表した。7月下旬に発売し、価格は26万400円。

 ScanFront 300Pはネットワークに接続して共有できる業務用のドキュメントスキャナー。スキャンした書類をファイルサーバーやFTPサーバーなどに送信して保存できるほか、電子メールで特定のアドレスに送信したり、本体に接続したUSBメモリーに保存したりできる。今回新たに、インターネットFAXサービスやネットワーク上のプリンターに送信できるようになった。タッチパネル式の8.4型(800×600ドット)カラー液晶を搭載し、画面をタッチしてデータの送信先などを選択。また、スキャンしたデータを画面に表示し、その場で確認することもできる。

 特徴は、セキュリティ機能が充実している点。パスワードのほか、指紋による認証機能を備え、事前に登録したユーザーのみが利用できる。登録できるのは最大100名。ユーザーごとに機能を制限することも可能だ。

 従来製品に比べて、読み取り速度を高速化した。読み取り解像度を200dpiとしてA4用紙(縦)をスキャンした場合、片面のカラー原稿は毎分25枚、両面のカラー原稿は毎分20枚(40ページ分)読み取れる。モノクロ原稿の読み取りには、白黒と256階調グレースケールの2種類があるが、どちらもA4用紙(縦)を毎分30枚(両面で60ページ分)読み取める。