米Googleは米国時間2010年6月22日、これまで招待制をとっていた音声通信管理サービス「Google Voice」を正式にリリースした。米国のみを対象とするが、誰でも専用サイトからサインインして利用することができる。

 Google Voiceは、自宅や職場の電話機、携帯電話機にかかってきた通話を単一の番号で管理できるサービス。2007年7月に買収した米GrandCentralのサービスをベースにしたもので、2009年3月にプレビュー版をリリースした。当初は限定的に提供していたが、10月からユーザーの招待メールによる利用拡大を図っていた(関連記事:「Google Voice」でユーザーからの招待メール送信が可能に)。

 ユーザーは、Google Voiceに登録した単一番号にかかってきた通話を、自宅または職場の電話機、あるいは携帯電話機のいずれでも受け取れる。発信者によってどの電話機で受信するかなどを設定できる。オンライン端末または任意の電話機からボイスメールを確認し、転送することが可能。ボイスメールの内容をテキストに自動変換して表示したり、電子メールやSMS(ショートメッセージサービス)で受け取ったりすることもできる。

 モバイル版は米Appleの「iPhone」や米Palmの「Palm WebOS」などで利用可能。Googleの「Android」とカナダResearch in Motion(RIM)の「BlackBerry」向けにモバイルアプリケーションを提供している。

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