米Adobe Systemsは米国時間2010年6月22日、Flashコンテンツ再生ソフトウエアの最新版「Flash Player 10.1」の携帯電話機メーカー向け提供を開始したと発表した。Flash Player 10.1は、パソコンやネットブック、タブレットコンピュータ、スマートフォンに対応しており、さまざまな機器で同じコンテンツを視聴可能になる。

 利用できるモバイル・プラットフォームはAndroidやBlackBerry、webOSのほか、Windows Phone/LiMo/MeeGo/Symbian OSの将来版など。対応機器のユーザーは、数カ月後にダウンロードで入手できる見込み。Androidの次版「Android 2.2」(開発コード名「Froyo」)にも対応する(関連記事:[Google I/O 2010]最新の「Android 2.2」発表、Flash再生や無線LANホットスポット化が可能Android 2.2「Froyo」を体験---JIT、ネットワーク越しインテント、Flash、テザリングが要注目)。

 米ARM、米Dell、台湾HTC、米Intel、米Motorola、米NVIDIA、米QUALCOMM、韓国Samsung Electronics、米Texas Instrumentsなどのメーカーと、米Home Box Office(HBO)や米CNET.com、米Mochi Media、米Msnbc Digital Network、米Viacom、Warner Bros.などのメディア系企業も支持を表明している。

 なお、米Appleは「iPad」「iPhone」「iPod touch」をFlashに対応させていない。AppleのSteve Jobs最高経営責任者(CEO)によるFlash非対応についての公開書簡を受け、Adobeは公式ブログや新聞広告でキャンペーンを展開しAppleに対抗している(関連記事:AppleのJobs CEO、モバイル端末におけるFlash拒否の理由を公開書簡で説明Adobe、Flashのオープン性を主張するキャンペーン開始)。

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