米連邦通信委員会(FCC)は米国時時間2010年6月18日、モバイル衛星サービス用の周波数帯を開放する計画を発表した。7月より手続きを開始し、最大90MHzをモバイルブロードバンド向けに利用可能にする。

 FCCは「全米ブロードバンド計画(National Broadband Plan)」において、2020年までに500MHz分の周波数帯をモバイルブロードバンド用に開放する方針を打ち出している。今年5月には、25MHzをモバイルブロードバンドで使用するための指令を承認した。

 今回の取り組みでは、これまで地上無線サービスのフレキシブルな利用の障害となっていたポリシーを排除し、モバイルブロードバンドの導入促進を図るとともに、公共安全や自治体、政府向けのモバイル衛星サービス能力も維持できるようにするとしている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、FCCはモバイル衛星サービスのラインセンス保持者が、周波数帯を貸し出せるような規約改定を考えているという。すでに別の周波数帯では同様の措置をとっており、米Verizonは地域通信事業者に700MHz帯を貸し出すことを検討している。

[発表資料(PDF文書)]