米Appleは米国時間2010年6月18日、同社製モバイル端末を紛失した際に、様々な対策を施せるようにするアプリケーション「Find My iPhone(日本語版は「iPhoneを探す」)」を公開した。

 同社の有料オンラインサービス「MobileMe」の会員向けに無償提供するもので、iPhoneのほか、タブレット端末「iPad」、携帯メディアプレーヤー「iPod touch」にインストールして利用できる。

 あらかじめ各モバイル端末で位置情報とFind My iPhoneの機能をオンにしておくと、その端末の現在位置を地図上に表示できるほか、メッセージを表示したり、メロディーを流したり、パスワードロックをかけたりできる。また盗難に遭った際など、端末が二度と戻らないと考えられる場合はデータを消去できる。

 これまでWebアプリケーションで提供していたサービスを、端末アプリで利用できるようにしたもので、1台の端末にインストールしておけば、ほかの端末を探し出せる。探す対象となる端末にインストールしておく必要はない。

 またAppleは同日、MobileMeのWebメールアプリケーション「MobileMe Mail」を正式版にし、すべての会員が利用できるようにしたと発表した。

 メッセージ覧のワイドスクリーン表示とコンパクト表示、メッセージ自動振り分け機能、1回のクリックでメッセージをアーカイブする機能といったベータ版で提供していた新機能に加え、新たに、外部メールアドレスのサポート、迷惑メールフィルタリングの精度向上などを実現した。

 MobileMe Mailが対応するWebブラウザーは「Safari 4」以降、「Firefox 3.6」「Internet Explorer 8」。

[発表資料(Find My iPhone)]
[発表資料(MobileMe Mail)]