米Googleは米国時間2010年6月14日、衛星写真/3D地図画像表示アプリケーションの最新版「Google Earth 5.2」を発表した。各種新機能を追加し、GPS追跡機能を強化した。

 Google Earthは、バージョン「5.0」からGPS追跡データのインポート機能を提供しているが、新版では高度や速度のデータを直接Google Earth内でグラフ表示できるようにした。GPS端末が心拍数などを記録する機能を備えていれば、同様にグラフ内で表示することが可能。積算上昇高度、最大傾斜率、平均速度といった統計も確認できる。選択した部分のみ統計を見ることも可能。

 また、追跡データに従い、辿ったルートを俯瞰してアニメーション再生するボタンも追加した。

 そのほかバージョン5.2では、ブラウザを組み込み、Google Earthを離れることなくWebブラウジングできるようにした。Google Earthでリンクをクリックすると、ブラウザーパネルが滑り出るようにスクリーンに現れ、フルページで閲覧できる。従来は別途ブラウザを起動させる必要があった。
 
 プロ向けの有償版「Google Earth Pro 5.2」では、米国の統計データや交通データのレイヤーを追加し、MGRS(Military Grid Referense System)座標システムをサポートするなどの強化を図った。

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