総務省は、フィリピン共和国電気通信委員会(NTC)がフィリピンにおける地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T方式)を採用する規則に署名したと発表した。フィリピンは、日本以外のアジアで最初にISDB-T方式を採用する国になる。

 フィリピン共和国NTCは、ハイビジョン放送と同時に移動端末向け放送サービス(ワンセグ)が提供可能であることと、干渉に強く移動中の車内や山に近い地域でも良好に受信ができることなどを評価した。総務省は、関係省庁および関係機関と連携のうえ、フィリピンにおける日本方式の円滑な導入に向けて、技術協力や人材育成などの支援の実施を予定する。

 海外ではこれまで、中南米の8カ国(ブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、エクアドル、コスタリカ、パラグアイ)がISDB-T方式を採用している。現在は、南米のボリビアやアフリカの南アフリカ共和国などに採用を働きかけている。

[報道資料へ]