米国際貿易委員会(ITC)は米国時間2010年6月11日、台湾HTCの要請に応じて米Appleを調査すると発表した。HTCはAppleの一部モバイル電子機器が同社の特許を侵害しているとしてITCに提訴していた。

 ITCは、Apple製品が採用している電源管理システムの手法と、モバイル通話システム向けのハードウエアおよびソフトウエアについて調べる。調査終了予定日は、調査開始から45日以内に決定する。

 ITCはこれに先がけて、Appleの要請によるHTC製品の調査開始を今年3月31日に発表している(関連記事:米国際貿易委、Appleの申し立てを受け、Android端末製造のHTCを調査へ)。Appleは3月2日、iPhoneのユーザーインタフェースなどに関する20の特許がHTCに侵害されたとして、同委員会と米デラウェア州連邦地方裁判所に提訴していた。これを受けてHTCは5月12日に、Appleの携帯電話「iPhone」や携帯型電子機器「iPad」「iPod」が同社の特許を侵害しているとして、米国での輸入販売の差し止めを求めてITCに苦情を申請した(関連記事:HTCがAppleを反訴、iPhoneやiPadの販売差し止めを要求)。

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