伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2010年6月10日、企業のIFRS(国際会計基準)対応を支援するコンサルティングサービスの提供を開始した。本格的にIFRS対応に着手する前の「システムのIFRS対応計画策定サービス」と、システム構築そのものを支援する「IFRS対応システム構築サービス」の2種類を提供する。「セミナーや説明会の開催など7月から本格的に活動を始めていく」(広報)という。

 システムのIFRS対応計画策定サービスでは、IFRS対応時のシステムへの影響を見積もり、システムの対応計画の策定を支援する。経理処理のIFRS対応方針からシステムの主要対応方針を作成したり、システム部門の中期計画からシステムのグランドデザインを作成する。

 IFRS対応システム構築サービスは、「単体会計システム中心」と「連結会計システム中心」という2種類のやり方を想定している。単体会計システム中心では、ERP(統合基幹業務システム)パッケージなどを利用して、日本の会計基準とIFRSの両方に基づいた財務諸表を作成するシステムの構築を支援する。連結会計システム中心では、親会社を含めたグループ各社が固有のシステムで作成した財務データを連結会計システムで組み替えることで、IFRSに基づいた財務諸表を作成する。