インターネットマルチフィードとTokyo6to4プロジェクトは2010年6月9日、「Teredo」技術で用いるIPv4/IPv6変換ルーターの接続実験を開始すると発表した。実験期間は2010年6月から2011年11月まで。

 TeredoはIPv6のパケットをIPv4上でやりとりするためのトンネリング技術。Windows XP/Vista/7などのOSが対応している。NAT(Network Address Translation)環境でも使える。

 この接続実験では、Tokyo6to4プロジェクトがIPv4とIPv6を変換する「Teredoリレールーター」を、JPNAPのIX(Internet eXchange)サービス「JPNAP東京Iサービス」およびIPv6インターネットに接続。これを活用して、IPv4インターネットのユーザーがIPv6インターネットを利用できるようにする。

 Tokyo6to4プロジェクトは順次、JPNAP東京Iサービスを介してプロバイダーとピアリングを実施。ピアリングしたプロバイダーのユーザーが、この実験のTeredoリレールーターを利用できる。

 これまで日本ではTeredoリレールーターが運用されていなかった。このため、Teredoを使うには、欧州などのリレールーターを経由する必要があった。この実験で使うリレールーターは国内にあるため、「国内のIPv6サイトであれば、遅延が小さくなり早く表示できる可能性が高い」(インターネットマルチフィード)。

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■変更履歴
公開当初、本文1段落目で「実験期間は2010年6月から11月まで」とあったのは「実験期間は2010年6月から2011年11月まで」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2010/6/11 12:20]