Windows XP SP2のサポート終了を伝えるWebサイト
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 マイクロソフトは2010年6月9日、同日公開されたセキュリティ情報に関する説明会において、Windows 2000とWindows XP SP2の延長サポートが間もなく終了することを改めて解説し、Windows 2000/XP SP2ユーザーに対して、できるだけ早急に移行するよう呼びかけた。

 同社では、Windows 2000とWindows XP SP2の延長サポートを、2010年7月14日に終了することを明らかにしている。延長サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)が提供されなくなる。このため、危険な脆弱(ぜいじゃく)性が見つかったとしても修正できなくなる。

 マイクロソフトでは、同社製品のセキュリティ情報と修正パッチを、米国時間の毎月第2火曜日(日本時間ではその翌日)にまとめて公開している。システム管理者やユーザーが、パッチ適用のスケジュールを立てやすくするためだ。Windows 2000とWindows XP SP2については、2010年7月14日に公開予定の修正パッチが最後になる。これ以降は、これらに関する修正パッチは提供されない。

 しかしながら、Windows 2000とWindows XP SP2が影響を受ける脆弱性は頻繁に報告されていて、修正パッチが毎月のように公開されている。2010年7月以降も、この状況は変わらないと考えられる。

 このためWindows 2000/XP SP2のユーザーは、サポート終了前に別のOSに移行する必要がある。マイクロソフトでは、Windows XP SP2の移行先としてWindows XP SP3あるいはWindows 7、Windows 2000についてはWindows 7あるいはWindows Server 2008 R2への移行を推奨している。

 同社プレミアフィールドエンジニアリングの小野寺匠氏は、「セキュリティの観点からは、Windows XP SP3ではなく、Windows 7にアップグレードしてほしい」と強調する。Windows 7ではセキュリティ機能が強化され、攻撃やウイルス感染の被害に遭いにくくなっているためだ。「Windows 7に移行するには当然コストがかかるが、その価値は十分あると考えている」(同氏)。