米Twitterは現地時間2010年6月8日、同社が運営するミニブログサービス「Twitter」に独自のURL短縮機能を今夏に導入すると発表した。ショートメッセージにおけるマルウエアやフィッシングへの対策として、つぶやきコメント(ツイート)で公開されるリンクを、「t.co」を含む短いURLに変換する。現在、一部の社内アカウントで試験を始めている。

 同機能を使うと、例えば「http://www.amazon.com/Delivering-Happiness-Profits-Passion-Purpose/dp/0446563048」のように長いURLが、SMS(ショートメッセージサービス)では「http://t.co/DRo0trj」と表示される。しかし、パソコンのWebサイトやアプリケーションでは「amazon.com/Delivering-」あるいはURL全体が表示される。こうした処理は、URLを短縮することによって生じる不明瞭さを取り除き、どこに移動しようとしているかユーザーに示すためだとTwitterは説明している。

 Twitter向けアプリケーションを手がける開発者向けには、Twitter API関連のグループサイトを通じて情報を提供する。開発者は本格実装の前にURLの表示方法を選べる。現在t.co短縮URLは、「@TwitterAPI」「@rsarver」「@raffi」などのアカウントでテストを実施しており、最終的には全リンクに適用する。

 Twitterは2010年3月に、ダイレクトメッセージを対象に、リンクを「twt.tl」URLに短縮するフィッシング対策サービスを開始している(関連記事:Twitter、不正リンクを検出するフィッシング対策機能を導入)。4月の開発者向け会議「Chirp」では、手軽なURL短縮サービスの導入について言及していた。

[発表資料へ]