写真●ブルーコートシステムズのキャッシュアプライアンス「Blue Coat CacheFlow アプライアンス5000シリーズ」
写真●ブルーコートシステムズのキャッシュアプライアンス「Blue Coat CacheFlow アプライアンス5000シリーズ」
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 ブルーコートシステムズは2010年6月9日、新たなキャッシュ技術を搭載したキャッシュアプライアンス「Blue Coat CacheFlow アプライアンス5000シリーズ」(CF5000)を発表した。同日に出荷を開始する。

 CF5000は、プロバイダーやコンテンツ配信事業者などキャリア向けのキャッシュ専用アプライアンスである。主な特徴は(1)内容が動的に変わるコンテンツや大容量のファイルに対応、(2)クラウドベースのキャッシュポリシー更新──の二つ。

 URL以外にもHTTPヘッダーやメタデータなどの情報を利用してコンテンツの中身を判断することで、動的なコンテンツもキャッシュできるようにした。キャッシュポリシー更新では、「Blue Coat CachePulse」というクラウドベースの仕組みを新たに開発。同社が新規のWebサイトや人気のWebサイトを常時チェックして、Webサイトに変更があると最新のキャッシュポリシー(キャッシュのルールと手法)をCF5000に配信し自動更新する。これによりWebサイトの最新状況に合わせた効率的なキャッシュが可能になる。また、オプションでクラウドベースのURLフィルタリングサービス「Blue Coat WebPulse」も利用できる。

 マネージングディレクターのマット・ベネット氏は、CF5000によって「上流のアクセスポイントで40~50%の帯域を削減できるだろう」と説明する。CF5000のCPUはAMD製のDual 6-coreプロセッサ(2.6GHz)で、32GバイトのRAMと1Tバイトのハードディスクを8個搭載する。インタフェースはギガビットイーサネットと10ギガビットイーサネットに対応している。価格はオープン。

■変更履歴
当初、日商エレクトロニクスの参考価格を掲載していましたが、同社から「情報が不正確だったので取り消したい」との申し入れがあり、削除しました。本文は修正済みです。 [2010/06/09 22:50]