携帯電話関連の業界団体Global mobile Suppliers Association(GSA)が米国時間2010年6月7日にまとめた調査結果によると、現在48カ国の110社にのぼる通信事業者が次世代通信方式LTE(long term evolution)に投資しているという。

 LTE導入の本格的な取り組みを始めている事業者は80社で、2カ月前の調査(64社)から増加した。LTEを商用サービス向けに導入済みまたは導入予定の国はオーストラリア、オーストリア、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ノルウェー、フィリピン、ロシア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、米国など33カ国。

 GSAは、最大22のLTEネットワークが年内にサービスを開始し、45以上のネットワークが2012年までに利用可能になると見込んでいる。最初のLTE商用サービスは、ノルウェーとスウェーデンで2009年12月に始まった。

 なお、15カ国の30社は、本格的な取り組みに入る前の技術テストや調査を行っている段階だという。

 LTEは、現行のW-CDMAやHSDPAの後継規格。最大データ伝送速度は下りで100Mビット/秒以上、上りで50Mビット/秒以上を目指している。

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