大塚製薬は2010年6月7日、医薬情報担当者(MR)が利用する目的で米アップルのiPadを1300台導入すると発表した。7月中に配布を完了する計画である。

 導入の目的は、MRの情報提供活動の質とスピードを向上させること。MRが医療関係者向けのプレゼンテーションに使ったり、自己学習に使ったりする。日本国内だけでなく、アジア諸国、北米、欧州でも利用することを検討しているという。

 iPadを選んだ理由は、「起動が速く、軽量、かつ画面が大きいなど、医薬品の情報提供の場面に適した、利便性を高める多機能情報端末として、さまざまな特長を兼ね備えていること」としている。iPad向け通信環境はソフトバンクグループと連携して構築する。導入費用は、iPadやソフトウエア、通信費を含めて2010年度で約2億3000万円。コンテンツ作成費用は含まない。

■変更履歴
iPadの導入費用や通信費に関する情報を追加しました。 [2010/06/08 17:30]