教務手帳
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ReaP
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 プロビズモは2010年6月7日、Rubyで開発した高校向け学事・教務システム「教務手帳」を発売した。プロビズモは島根県出雲市に本社を置く企業。Rubyなどのオープンソースソフトウエアを利用していることなどから、競合製品に比べて安価という。

 「教務手帳」は成績管理、出欠管理などの機能を備える。生徒ひとりひとりの情報を個別カルテで管理する。個人別の出席率情報や成績数値の推移などのグラフ化が可能。また教職員スケジュール管理機能も持つ。

 出荷は2010年秋の予定。価格は400万円で、年間保守料金は製品価格の15%。「RubyやPostgreSQLなどオープンソースのソフトウエアを使用しておりミドルウエアのライセンス料は不要なことから、競合製品に比べて安価」(プロビズモ 代表取締役社長 鎌田大輔氏)としている。

 同社は2008年からRubyでの開発を開始、これまでに「しまね海洋館アクアス」の来館者向け情報検索システム、銀行向けの帳票画像データ検索システム、宿泊予約管理システムなどをRubyで構築している。秘書業業務支援システムもパッケージソフトウエアとして販売している。また島根県の「IT産業新技術研究開発助成事業」に採択され、オープンソースのRuby製プロジェクト管理システムRedmineと連携するプロジェクト報告システムを開発中である。

 同時に、Google App Engineを利用するJavaベースの研究者情報システム「ReaP」を発売した。研究者のプロフィールや、論文・書籍・研究履歴などの情報をデータベースに格納し、科学技術振興事業団の研究開発ディレクトリ(ReaD)提出用データを生成できる。

 出荷予定は2010年秋。価格は200万円で、年間保守料金は製品価格の15%。「ReaPの処理量は通常Google App Engineの無償利用の範囲で済むため、サーバーなどのコストを大幅に削減できる」(プロビズモ 鎌田氏)としている。