米Microsoftは米国時間2010年6月3日、6月8日(日本時間では6月9日)公開予定の月例セキュリティ・アップデート(修正パッチ)に関する情報を発表した。10件の修正パッチで合計34個のセキュリティホールに対処する。内訳は、重要度が最大の「Critical(緊急)」が3件、「Important(重要)」が7件。

 適用対象のソフトウエアは、WindowsとInternet Explorer(IE)、Office、各種サーバーソフトウエア。遠隔コード実行や権限昇格などに悪用されるセキュリティホールを修正する。また、セキュリティ情報「983438:Vulnerability in Microsoft SharePoint Could Allow Elevation of Privilege」(「日本語」)および「980088:Vulnerability in Internet Explorer Could Allow Information Disclosure」(「日本語」)にも対処する。

 パッチ適用の有無は、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA)で検出可能。修正パッチはMicrosoft UpdateやWindows Update、ダウンロードセンターなどから入手できる。自動更新機能を有効にしていれば自動的に適用あるいはダウンロードされる。修正パッチのなかには、適用後にマシンの再起動を必要とするものがある。

 パソコンからウイルスやワームなどを駆除するツール「Microsoft Windows Malicious Software Removal Tool」の新版も提供する。またMUおよびWUで「セキュリティ対策とは異なるが重要度の高い」(Microsoft)アップデートを提供する。

[発表資料]
[Microsoft公式ブログへの投稿記事]

■変更履歴
第1段落で「6月8日(日本時間では3月9日)」としていましたが、正しくは「6月8日(日本時間では6月9日)」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/06/07 12:10]