関西学院大学は2010年9月に教育支援システムを刷新する。米ブラックボードのパッケージソフト「Blackboard Learn」をベースにして開発する。システム構築を担当するCSKシステムズが2010年6月2日に発表した。

 新システムは教職員と2万人の学生が利用するコミュニケーション基盤となる。学生に授業時間以外にも教育機会を提供したり、教職員が授業に関する情報を蓄積/分析したりできる。

 関西学院はソフトの選定に当たり、成績管理や学生評価といった個別に開発していたサブシステムを統合できることや、14言語に対応していること、CSKシステムズが同ソフトで100機関以上の構築実績があることなどを評価して採用したという。

 プロジェクトは2010年1月に開始した。要件定義に2カ月をかけた後、4月から詳細設計に着手。テスト運用を経て9月にシステムの本番稼働を予定している。開発規模や構築費用は明らかにしていない。

 今回採用したBlackboard Learnは、大学など高等教育機関における全学的なシステム基盤を構築するためのパッケージソフト。学生が学外でも予習・復習できる機能や個人ごとのポータル機能を提供するほか、教職員向けに成績管理や授業のコンテンツ作成支援・共有機能を提供する。現在、60カ国、5200以上の教育機関が導入しているという。