米連邦通信委員会(FCC)は米国時間2010年6月1日、米国におけるブロードバンド利用について調査した結果を発表した。それによると、家庭でブロードバンド接続を導入している米国成人の80%は、自身が利用しているサービスの接続速度を知らないという。

 米国ブロードバンドユーザー1万人を対象に利用サービスの下り速度を尋ねたところ、「知らない」と回答した割合は、男性が71%、女性が90%にのぼる。年齢層別では、18~29歳の73%が「知らない」と答え、30~49歳では78%、50~64歳では87%、65歳以上では88%だった。

 大半が接続速度を知らないにもかかわらず、約7割のユーザーはISP(インターネットサービスプロバイダー)が宣伝する速度を利用できていると思っている。24%は、宣伝通りの接続速度を「いつも必ず」得られていると考えており、47%は「ほとんどいつも」得られていると回答した。

 ブロードバンドサービスに対する満足度は高く、家庭ブロードバンドユーザーの91%が「たいへん満足」「あるていど満足」と答えた。モバイルブロードバンドの場合、その割合は71%にとどまった。

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[調査レポート(PDF文書)]