鳴り物入りでスタートした「ビューン」が、開始からわずか16時間で、いったんサービスを停止した。アクセスが集中し、開始直後から利用できない状況が続いていた
鳴り物入りでスタートした「ビューン」が、開始からわずか16時間で、いったんサービスを停止した。アクセスが集中し、開始直後から利用できない状況が続いていた
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電子新聞、電子書籍、動画ニュースなどをパックにして、定額料金で楽しめるというのがウリだった
電子新聞、電子書籍、動画ニュースなどをパックにして、定額料金で楽しめるというのがウリだった
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5月31日に開催した記者会見で紹介したデモの様子。電子新聞の、「スポーツニッポン」特別編集版
5月31日に開催した記者会見で紹介したデモの様子。電子新聞の、「スポーツニッポン」特別編集版
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同じくデモの様子。電子雑誌の「ゲキサカ プラス」
同じくデモの様子。電子雑誌の「ゲキサカ プラス」
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同じくデモの様子。動画ニュース「日テレ NEWS24」
同じくデモの様子。動画ニュース「日テレ NEWS24」
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 ソフトバンクグループのビューンが2010年6月1日に開始した、電子新聞や電子書籍などを配信するサービス「ビューン」にアクセスが集中し、同社は1日16時ごろ一時停止させた。再開のめどは立っていない。同サービスは1日0時に開始した直後に早くも利用できなくなり、15時の時点まで改善されないまま、利用できない状況が続いていた。

 ビューンは、出版社9社、新聞社3社、テレビ局1社の計13社が提供する各種コンテンツを、ソフトバンクモバイルの携帯電話機や「iPhone」、タブレット型コンピューター「iPad」向けに配信するサービス。定額料金を支払うことで、閲覧できる。5月31日に開催した記者会見には、親会社ソフトバンクの孫正義社長が登壇するなど、ソフトバンクグループが鳴り物入りで投入したサービスだった。

 同社は現在、サーバーの増強などシステムの改修に取り組んでいる。孫社長は、1日午後に「増強などの見直しに時間かかっており、サービス一旦停止する」とTwitter上で発言。その後正式に停止を発表した。復旧には、時間がかかると見られる。

 ビューンの特徴は3つある。まず、「毎日新聞」「西日本新聞」「スポーツニッポン」の新聞3紙の、特別編集版を配信する。2番目が、「週刊朝日」「FRIDAY」「CanCam」「DIME」「PRESIDENT」といった雑誌については、紙の雑誌が発売されるタイミングで主要記事を配信する。以後順次更新するが、更新する内容や配信のタイミングは雑誌ごとに異なる。3番目は、日本テレビ放送網の「日テレ NEWS24」で放映する最新ニュース番組を動画とテキストで配信する。

 価格はiPad向けが、450円(30日間ごとに契約更新)。iPhone向けが、350円(30日ごとに契約更新)。ソフトバンクモバイルの携帯電話向けが、1カ月ごとに315円。閲覧に当たっては、iPad/iPhoneについては、専用アプリをApp Storeからダウンロードする必要がある。携帯電話の場合は、メニューからたどることで見られる。無料利用期間を設けており、iPad/iPhoneユーザーは30日間、携帯電話機のユーザーは1カ月間は料金がかからない。