米Intelは、台湾・台北市で開催中の国際展示会「COMPUTEX TAIPEI 2010」で現地時間2010年6月1日、新型プロセッサとしてネットブック向けの「Atom N455」「同N475」と、エントリークラスのデスクトップPC向けの「Atom D525」「同D425」を発表した。Atom N455/N475は既に販売を開始している。デスクトップパソコン向けのAtom D525/D425は6月21日から提供する予定。

 また、2010年の年末商戦に合わせて、超薄型ネットブック向けプラットフォーム「Canoe Lake」(開発コード名)を、2011年の早い時期には「Atom」プロセッサーベースのタブレットPC/薄型ネットブック向け新型システムオンチップ(SoC)「Oak Trail」(開発コード名)を提供する計画も発表した。

 Atom N455/N475はいずれもシングルコアで、キャッシュメモリーのサイズは512Kバイト。DDR3メモリーの利用が可能。動作周波数と消費電力、1000個ロット時の単価は、Atom N450が1.66GHz/5.5W/64ドル、Atom N470が1.83GHz/6.5W/75ドル。

 Canoe Lakeは、「Pine Trail」(開発コード名)系の新型デュアルコアプロセッサがベース。Intelは、現在入手可能なネットブックに比べ厚さが半分の14mmという製品を実現できるとしている。

 Oak Trailは、高精細(フルHD)動画再生が可能でありながら、平均消費電力を最大50%削減できるという。OSはWindows 7に加え、LinuxベースのモバイルOS「MeeGo」と米GoogleのOSに対応する(関連記事:IntelとNokiaが支援するモバイルLinux「MeeGo 1.0」、正式リリース)。

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