マイクロソフトは2010年5月27日、同社の無料ウイルス対策ソフト「Security Essentials」をかたる偽ソフトが確認されたとして注意を呼びかけた。インストールすると偽のウイルス警告を表示する。別のウイルスをダウンロードして感染させる機能も備えるという。
今回確認されたのは、「Security Essentials 2010」を名乗る偽ソフト(図)。名前や見た目をSecurity Essentialsに酷似させて、ユーザーをだまそうとしている。
だまされたユーザーがインストールすると、パソコンに問題がないにもかかわらず、「ウイルスが見つかった」などと偽の警告を表示。問題を解消したければ、有料版を購入する必要があるとして販売サイトにユーザーを誘導し、クレジットカード番号などを入力させようとする。
同時に、別のウイルスをダウンロードして感染させようとする。パソコンにインストールされているウイルス対策ソフトを終了させたり、Windowsなどのセキュリティ設定を低くしたりする機能も備える。
本物のSecurity Essentialsや同社の対策ソフト「ForeFront」では対応済み。主要メーカーの対策ソフトでも対応済みなので、ウイルス定義ファイル(パターンファイル)を更新していれば、検出・駆除できるだろうとしている。