中国のLenovo Group(聯想集団)は現地時間2010年5月27日、2010会計年度第4四半期(2010年1~3月)と通期(2009年4月~2010年3月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は43億ドルで前年同期比56%増加した。純利益は1300万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.13ドル)。前年同期は純損失2億6400万ドル(希薄化後の1株当たり損失は2.98ドル)を計上していた。

 当期のパソコン出荷台数は前年同期と比べ59%増加し、業界全体の成長率である27%を大きく上回った。同社は4四半期連続で業界平均を上回っている。

 地域別の売上高を見ると、中国は前年同期比67%増の20億ドルで、総売上高の45.3%を占めた。アフリカ、アジア太平洋、中欧・東欧などの新興市場は7億4400万ドル(総売上高の17.2%)で、特にインドと中南米が100%以上の成長率を示した。オーストラリア、イスラエル、日本、北米、西欧などの成熟市場は同33.7%増の16億ドル(総売上高の37.5%)だった。

 地域別パソコン出荷は、中国が前年同期比57%増加。新興市場が同95%急増し、成熟市場が同45%増加した。

 製品別で見た場合、ノートパソコンは売上高が27億ドル(総売上高の62%)で前年同期と比べ59%増加、出荷台数は同76%急伸した。デスクトップパソコンは売上高が同41%増の15億ドル(総売上高の36%)で出荷台数が同40%増加した。

 通期の売上高は166億ドルで前年度比11.4%増加。純利益は1億2900万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.33ドル)で、前年度の赤字から3億5500万ドルの増益を果たした。パソコン出荷台数は前年度と比べ28.1%増加した。

[発表資料(PDF文書)]