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 2010年5月25日、Androidで利用できる日本語入力ソフトSimejiの新バージョン「Simeji4」がリリースされた。新バージョンの大きな特徴は、日本語入力中の画面デザインのカスタマイズ機能を追加したことである。またプログラムの実装も見直し、旧バージョンに比べて動作が軽快になった。

 Simejiは、ソフトウエア開発者のadamrocker氏(Blog記事)と、デザイナの矢野りん氏(Blog記事)が開発、公開しているAndroidアプリである。Android普及の初期段階から日本のユーザーに親しまれてきており、新バージョンのたびに新機軸を取り入れてきた(関連記事)。

 これまでのバージョンで、OpenWnnとSocial IMEに基づく日本語変換機能を、「フリック入力」や「ケータイ入力」を始めとする各種入力方式により利用できる日本語入力ソフトとして成長してきている。Simejiを導入することで、日本語入力機能を搭載しない海外製端末でも日本語入力が可能となる。また、端末にプリインストールされている日本語入力ソフトがある場合は共存させて、必要に応じて切り換えて使うことができる。

デザインのカスタマイズ機能を搭載

 今回搭載したデザインのカスタマイズ機能は、ソフトキーボードの背景となる「スキン」を入れ替えられる機能である。Simejiでは、シンプルなキートップのデザインを採用したため(前出の関連記事を参照)、デザイン上の自由度があり、そこからキーボードデザインの変更というアイデアが生まれた。

 Simeji4では「スキン」をダウンロードして入れ替える機能を搭載し、ケータイの画面を自分好みにカスタマイズできるようにした。現在のリリースでは、デフォルトのスキンを含め37種類のスキンを用意する。合わせて、フリック入力で指を滑らせる時に表示する「フリックガイド」の色も9色から選んで変更できるようにした。これにより、37種類のスキン、9種類のフリックガイドの色を組み合わせることができる。スキンのダウンロードのためのサーバー側環境は、Google App Engineを利用している。

写真2●スキン選択の画面
デフォルトを含め37種類のスキンを用意する
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写真3●リックガイドの色を選ぶ画面
9色から選択できる
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写真4●スキン「LeafSkin」を英文キーボードに適用
植物のモチーフ。デフォルトの事務的な印象とは一転して画面が柔らかい雰囲気に変わる
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写真5●スキン「realskin」をフリック入力に適用
革表紙の手帳のような肌触りに
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