米Googleは米国時間2010年5月24日、同社の広告配信サービス「AdSense」の収入分配について明らかにした。文脈ベースの広告配信「AdSense for content」では広告料の68%、検索キーワードベースの広告配信「AdSense for search」では51%をパブリッシャーに支払っている。

 AdSense for contentはWebサイトの内容に合わせて広告を掲載するサービス。2003年の開始以来、分配率は変わっていないという。AdSense for searchは、Webサイト上のGoogle検索エンジンで行われた検索と連動する広告を掲載する。2005年に引き上げた分配率を維持している。

 Googleは自社の取り分を、AdSenseの新たな技術、製品、機能の開発や、コア検索とAdWords技術の研究開発にあてている。

 Googleは今回分配率を明かしたことについて、「透明性を高めることで、パブリッシャーが当社との提携においてより深い洞察を得られるようにするため」と説明した。今後も変わらないという保証はないが、現時点で比率変更の予定はない。なお、大手パブリッシャーとは個々の契約における交渉で分配率が異なる場合がある。

 AdSenseではこのほか、モバイルアプリケーション向け広告配信「AdSense for mobile applications」、フィード向け広告配信「AdSense for feeds」、オンラインゲーム向け広告配信「AdSense for games」があるが、これらについては「現在急速に発展しているため、関連コストなどを検討中」として分配率を公表しなかった。

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