米IBMが会議参加者に送った注意喚起メール(英ソフォスの情報から引用)
米IBMが会議参加者に送った注意喚起メール(英ソフォスの情報から引用)
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 セキュリティ企業の英ソフォスなどは2010年5月21日、米IBMが、セキュリティ会議の会場において、ウイルスが混入したUSBメモリーを誤って配布したことを伝えた。IBMでは同会議の参加者に対してメールで通知した。

 IBMが問題のUSBメモリーを配布していたのは、セキュリティ会議「AusCERT 2010」の会場。AusCERT 2010は、5月16日から5月21日までオーストラリアで開催されていた。

 ソフォスによれば、同会議の会場に設置されたIBMのブースで無料配布したUSBメモリーに、2種類のウイルスが混入していたという。そのウイルスを実行するための設定ファイル(autorun.inf)もUSBメモリーに含まれていたため、そのUSBメモリーをパソコンに接続するだけでウイルスに感染する危険性がある。

 ただし、混入されていたのは2007年~2008年に出現した古いウイルスなので、セキュリティ対策ソフト(ウイルス対策ソフト)を使っていれば、検出・駆除できるだろうとしている。

 今回報告されたように、有名メーカーがセキュリティ会議で配布しているようなUSBメモリーにも、ウイルスが混入している危険性がある。このためソフォスでは、ユーザーならびにメーカーに対して、十分注意するよう呼びかけている。