joojooを紹介するチャンドラセカル・ラサクリシュナンCEO
joojooを紹介するチャンドラセカル・ラサクリシュナンCEO
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ソフトウエアキーボードで文字を入力できる
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 シンガポールのベンチャー企業フュージョン・ガレージは2010年5月21日、iPadのようなタブレット型端末「joojooインターネット・タブレット」を国内発売すると発表した。12.1型と画面が大きいこと、Flashの再生に対応する点などでiPadとの優位性を訴求する。同日から同社Webサイトで予約を受け付け、6月1日から出荷する。価格は4万4999円。

 「オープン技術のWeb表示をサポートする。iPadはクローズの仕様となっている」と同社のチャンドラセカル・ラサクリシュナンCEOは説明し、米アドビのFlashを使ったゲームを表示して見せた。そのほか、12.1型と画面が大きいこと、USB端子を搭載していてキーボードやマウスが接続できることが優位点であると訴えた。

 OSはLinuxをベースに独自開発したもの。同社では「ブラウザベース・オペレーティング・システム」と呼んでいる。電源ボタンを押してから9秒で起動する。ブラウザーはオープンソースのHTML描画エンジン「WebKit」を採用した。YouTube上のHD動画の再生にも対応する。文字を入力する際は画面上のソフトウエアキーボードを使う。日本語入力にも対応する。

 CPUは米インテルのAtom、グラフィックスチップは米エヌビディアのION。記録媒体は4GBのSSDだが、OSの容量が1GB程度と小さい上、基本的にWebアプリを利用する用途を想定しているため、容量不足は起きないとする。本体サイズは奥行き19.8×幅32.5×高さ0.5~1.8cm、重量は1.1kg。リチウムポリマーバッテリーを搭載し、駆動時間は最大5時間。

 通信機能はIEEE802.11b/gの無線LANのみ。将来的には第三世代携帯電話(3G)の通信機能を搭載する予定もあるという。