米Dellは米国時間2010年5月20日、2011会計年度第1四半期(2010年2~4月)の決算を発表した。売上高は149億ドルで前年同期の123億ドルから21%増加した。純利益は4億4100万ドル(1株当たり利益は0.22ドル)で、前年同期の2億9000万ドル(同0.15ドル)から52%の増益。営業利益は前年同期比50%増の6億1900万ドルとなった。

 企業のIT支出増加により、売り上げ、営業利益、出荷台数が伸びた。特にサーバーの売り上げが39%増と高い伸びを示した。

 売上高を分野別で見ると、大企業向けが前年同期比25%増の42億ドル。公益事業向けは同22%増の39億ドル、中小企業向けは同19%増の35億ドルだった。消費者向けは同16%増の32億ドルとなった。

 部門別で売上高を見ると、モビリティ製品が前年同期比18%増の46億ドル、デスクトップパソコンが同13%増の36億ドル、ソフトウエアと周辺機器が同11%増の25億ドル。サーバーおよびネットワーキング関連は同39%増の18億ドル、サービスは同53%増の19億ドルだった。

 企業のIT支出が回復しており、この傾向はこの1年を通して続くとDellは見ている。第2四半期(5~7月)は官公庁、消費者、教育市場で季節性の伸びが期待できる。ただし、第2四半期と第3四半期(8~10月)の初めは米国と欧州において大企業の需要が鈍化する。また今後数四半期は部品供給が引き続き厳しく、通貨の乱高下といったマイナス要因もあるとしている。

[発表資料]
[財務諸表(PDF文書)]