Android 2.2のホーム画面
Android 2.2のホーム画面
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 米Googleは米国時間2010年5月20日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の開発者会議「Google I/O 2010」において、携帯電話機向けソフトウエア基盤の最新版「Android 2.2」(開発コード名「Froyo」)を発表した。数週間後にリリースする予定。併せて米Adobe Systemsは、Android 2.2用Flashコンテンツ再生ソフト「Adobe Flash Player 10.1」のベータ版を公開した。同社のWebサイトでダウンロード提供している。

 Android 2.2は、Webブラウザー「Android Browser」内でFlashコンテンツを再生できるほか、Android端末を無線LANホットスポット化する機能を追加する。独自開発のJavaScriptエンジン「V8」を採用するなどして高速化を図った。

 新しいAPIやサービス、企業向け機能も搭載する。すでにAndroid 2.2対応のソフト開発キット「Android SDK revision 4」とC/C++開発キット「Android Native Development Kit(NDK)r4」を、開発者向けWebサイト(SDKNDK)で無償ダウンロード提供している。Windows、Mac OS X、Linux用バイナリがある。

 またGoogleは同日、Android用アプリケーション販売/配布サイト「Android Market」のWeb対応版について、プレビュー公開を始めた。Android端末用の音楽アプリケーション新版もリリースした。

 Googleによると、Android端末ユーザーは現在、1日10万人のペースで増えているという。Android用アプリケーション開発者は18万人以上おり、Android Marketで配信しているアプリケーションは5万種類を超えた(関連記事:2010年第1四半期のスマートフォン販売、48.7%増の5430万台に2010年Q1の米国スマートフォン市場、Android端末がiPhoneを抜いて2位に)。

[Googleの発表資料]
[Google公式ブログへの投稿記事]
[Adobe Systemsの発表資料]