米Googleは現地時間2010年5月19日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の開発者会議「Google I/O 2010」において、企業向けWebアプリケーションホスティングサービス「Google App Engine for Business」を発表した。月額利用料金は最大1000ドルである。併せて、米VMwareとの提携や、Webアプリケーションストア「Chrome Web Store」なども発表した。

 Google App Engine for Businessは、既存サービス「Google App Engine」を企業向けに強化したもの。一部企業に対して現在プレビュー版を提供している。管理機能やサポートを拡充し、99.9%の可用性を保証するサービス品質保証契約(SLA)を適用する。料金は1アプリケーション/1ユーザー当たり月額8ドルの従量制で、最大1000ドルの上限を設ける。2010年後半にSQLやSSLといった機能を追加する予定だ。

 Googleはまた、VMwareの協力を得て、クラウド環境におけるJava Webアプリケーションの移植性向上に取り組む。Javaアプリケーション開発支援ツール「SpringSource Tool Suite」とAjaxアプリケーション開発キット「Google Web Toolkit」の新版を利用すると、Google App Engine for BusinessやVMwareベースのクラウド環境、米Amazon Web Servicesの仮想サーバーホスティングサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」などへ簡単にアプリケーションを配信できるという(関連記事:Sun最高オープンソース責任者,「Google App Engine」のJavaサブセット化を批判米グーグルの「Google App Engine」、Javaアプリケーションが利用可能に)。

 Chrome Web Storeは、開発者が自らWebアプリケーションを配布/販売できるWebサイトである。2010年後半に開設する予定だ。

[発表資料(概要)]
[Google公式ブログへの投稿記事(概要)]
[Google公式ブログへの投稿記事(Google App Engine for Business)]
[Google公式ブログへの投稿記事(VMwareとの提携)]
[Google公式ブログへの投稿記事(Chrome Web Store)]